定期検診って本当に必要?その理由を歯科医が解説します。
- 2025年8月21日
- 治療のない予防・定期管理型メンテナンス,未分類
こんにちは。
おおなり歯科クリニックの院長金です。
皆さんは「歯医者には痛くなったら行くもの」と思っていませんか?
実は、痛くなる前に通うことこそが歯の健康を守る最大の秘訣です。
今回は「定期検診って本当に必要なの?」という疑問に、歯科医の立場からわかりやすくお答えします。
【1. なぜ定期検診が必要なのか?】
理由はシンプルです。
痛みや違和感が出てからでは、すでに手遅れのケースが多いからです。
虫歯や歯周病は、初期の段階ではほとんど自覚症状がありません。
特に歯周病は「沈黙の病気」とも言われ、自分では気づかないうちに進行してしまいます。
【2. 定期検診でできること】
当院の定期検診では、以下のことを行っています:
- 虫歯・歯周病の早期発見(必要に応じてレントゲン撮影)
- 歯石除去・クリーニング(PMTC)
- ブラッシング指導(磨き残しやクセのチェック)
- 噛み合わせや詰め物・被せ物の確認
- 食習慣やリスク因子のカウンセリング
これらを定期的に行うことで、小さなトラブルを大きな治療になる前に防ぐことができます。
【3. 通う頻度はどれくらい?】
基本的には3ヶ月~6ヶ月に1回をおすすめしています。
ただし、お口の状態やリスクによっては、間隔を短くする場合もあります。
例えば…
- 歯周病が進行している方 → 1~2ヶ月ごと
- 治療後のメンテナンス中 → 3ヶ月ごと
- 健康で安定している方 → 半年ごと
一人ひとりに合わせたスケジュールをご提案しています。
【4. 定期検診は「治療」ではなく「予防」】
私たちが目指しているのは、
「治療中心」ではなく「予防中心」の歯科医院です。
痛くなってからの治療では、どうしても歯を削ったり、神経を取ったりとダメージが大きくなります。
しかし、定期的なチェックとクリーニングであれば、歯を削ることなく一生自分の歯を守れる可能性が高まります。
【5. お子さん・妊婦さん・高齢者にも大切】
- お子さんの仕上げ磨きチェックやフッ素塗布
- 妊婦さんの歯周病管理は、早産・低体重児のリスク軽減にも
- 高齢の方の口腔ケアは、誤嚥性肺炎や認知症予防にもつながる
年齢・ライフステージに応じたサポートも行っています。
【さいごに】
「痛くないから大丈夫」と思っているときこそ、歯の状態をチェックするチャンスです。
私たちは、患者さんが10年後、20年後も自分の歯で食事や会話を楽しめるように、サポートしていきます。
お気軽にご相談くださいね。