0歳から始めるお口育てって何?歯が生える前からできること
- 2025年9月11日
- 矯正歯科/小児矯正
こんにちは。
おおなり歯科クリニックの院長、金です。
今回は、最近ご質問をいただくことが増えてきた
「0歳からのお口育て(こういく)」についてご紹介します。
■ そもそも「お口育て」ってなに?
「お口育て」とは、歯が生える前から始める「お口の機能」の発育サポートのことです。
よく「歯が生えたら歯医者へ」と言われますが、実はその前から、
噛む・飲み込む・呼吸する・話すといったお口の基礎機能は、少しずつ育っていきます。
■ どうして0歳から必要なの?
現代の生活環境では、昔に比べて子どものお口の成長に「発育不足」が見られることがあります。
例えば…
- 離乳食がやわらかすぎて、噛む回数が少ない
- ストローや哺乳瓶の使いすぎで、舌の動きが制限されてしまう
- 姿勢や呼吸のクセで、お口がぽかんと開いてしまう
こうした日常の小さな習慣が、将来の歯並びや顎の成長、呼吸の質に影響することが分かってきました。
■ 具体的には何をするの?
当院では、0歳~2歳くらいのお子さんに対して、以下のような内容をお伝えしています。
- 授乳の姿勢や方法:顎や舌の発達に直結します
- 離乳食の進め方:硬さ・量・与え方で咀嚼機能が育ちます
- お口ポカンの原因チェック:呼吸や舌の位置がポイントです
- 姿勢とお口の関係:座り方・抱っこの仕方も影響します
- 遊びを通じた口腔機能の育成:ふーっと息を吹く、ぶくぶくうがい等
これらは「治療」ではなく、育てるためのサポートです。
特別な器具は必要ありません。日常の中で“育てる視点”を持つことが最も大切なのです。
■ なぜ歯科医院でやるの?
「口は健康の入り口」と言われるように、
食べる・話す・呼吸する――これらすべてが口を通じて行われています。
当院では、「予防歯科=虫歯予防」だけではなく、成長発達そのものを見守ることが重要だと考えています。
とくに0歳~3歳は、お口の基礎が形作られる“黄金期”。
この時期にこそ、正しい知識とちょっとした工夫で、
将来の歯並びや健康に大きな違いが生まれるのです。
【まとめ】
- 歯が生える前から「お口育て」は始まっている
- 授乳、離乳食、姿勢、呼吸、遊びが発育に影響
- 0歳~3歳のうちに“育てる”ことで将来の健康が変わる
- おおなり歯科クリニックでは親子での予防をサポートしています
【最後に】
当院では、定期的に「0歳から始めるお口育てセミナー」や「母親教室」を開催しています。
ご興味のある方は、お気軽にスタッフまでお声がけください。
赤ちゃん連れでの来院ももちろん大歓迎です!