滅菌ってなんだろう?
洗浄、消毒など対策していますとお話しが出てくる時があると思います。滅菌とは何が違うのでしょうか?
洗浄とは対象物からあらゆる異物(汚染や有機物など)を除去することを指します。表面に付着した汚れを洗い、すすぐなどし除去する工程です。
消毒とは、生存する有害な微生物の数を、感染の危険性をなくすレベルまで減らします。微生物を必ずしもすべて殺菌したり除去しているものではありません。
滅菌とは、すべての微生物を除去、または殺滅します。
滅菌とは、患者さんに適用する予防策となり、患者さん毎の適切な滅菌が必要となります。これはスタンダードプリコーション(標準予防策)と言われる「あらゆる人の血液、すべての体液、汗以外の分泌物、排泄物、損傷のある皮膚、および粘膜には感染性微生物を含む可能性がある」という考え方を基に、予防対策の遵守を行うことを指してます。
また、よく聞く「クラスS」「クラスB」とはどういったことを指すかご存知でしょうか?
滅菌物の基準は、ヨーロッパでは、「EN13060」という基準が設けられており、滅菌器の製造など含めて様々な規定があります。その中で、滅菌物の構造や種類に応じて、クラス分類がされています。それが、クラスS、クラスBなどと分けられます。